
古田氏のトレードマーク「メガネ」にはいくつもの理由があった(古田氏<右>の写真は本人提供、窪田氏の写真は撮影:梅谷 秀司)
メガネをかけたスポーツ選手といえば、元プロ野球選手の古田敦也さんを思い浮かべる人は多いのではないだろうか。「メガネをかけた捕手はプロでは活躍できない」の常識をぶち破り、野球殿堂入りまで果たしている。しかし、過去にはメガネを理由にドラフト指名を外されるなど、スポーツ選手として“近視”で苦労することは多かった。それをどのように乗り越えたのか。
『近視は病気です』の著者であり、近視を予防するための活動に力を入れる、眼科医の窪田良さんとの対談企画。第1回は古田さんが近視になり、メガネとともに歩んだストーリーをお聞きした。
メガネをかけ始めたら急激に視力が低下
窪田:古田さんといえばメガネがトレードマークですが、小さい頃から目が悪かったのですか?
古田:もともとあまり良くなかったですね。小学生のときの視力は0.5か0.6くらいだったと思います。それでも生活には問題はなかったのですが、「これ以上進んだらメガネだ」と言われていて。中学、高校でもメガネはかけていなかったので、野球をやっていると夜はちょっと見えづらい感じがありました。
大学受験でさらに視力が悪くなって、メガネをかけ始めたのは大学に入ってから。そこから一気に0.1くらいまで落ちましたね。
窪田:視力が急激に落ちたのは、もしかしたらメガネの度数が弱めだったからかもしれません。
古田:どういうことですか?
窪田:実は、少し前まで眼科では「目が疲れないように」と、軽めの度数でメガネを作っていたんです。
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