——たしかに、自分の立場や役割に合わせることを優先しがちです。
一概に悪いこととは言えませんが、それを続けていると、自分の素直な好きが分からなくなります。まずは、いったん、その仮面を外してファッションと向き合ってほしいんです。
あるいは、まだ社会人の仮面をつけていなかった、高校時代あたりに好きだったファッションを思い出してもらいます。不思議なことに、高校時代に好きだった服のテイストって、今でも似合っていたりするんですよ。

——立場や役割に関係なく、素直にファッションを楽しんでいた年代でしょうか。
はい。もちろん、パーソナルカラーや骨格診断は、自分に似合うものを見つけるのにぜひ活用してほしい手段ですが、縛られてはほしくない。「骨格ストレートだからVネックを着ないと」なんて理論に縛られてしまうのは本末転倒だし、ワクワクするほど好きな服には辿り着けないですから。
まずは、似合うものを必死に探す前に、もともと自分が好きな服を思い出してみる。そして、今の自分は、ファッションによってどうなりたいかを明確にしてもらいます。
——あくまで自分と人生が主役で、ファッションはそのための手段であると。
目的は、心からファッションを楽しんで、そこからエネルギーを得ること。自分の人生をより前向きに捉えることですから。
この先、辿り着きたい場所でどんな服を着てみたいか
——書籍にも、講座を受講された生徒さんたちのファッションと意識の変化の事例がありますが、とても興味深かったです。たとえば、シンプルなアースカラーの服を着ていた女性が、鮮やかな服装で見違えるほど華やかに変身していたり。
講座の参加者のほとんどが、最初はどんな服が着たいのか似合うのか分からないところからスタートします。

たとえば、書籍にも登場してくれた60代の方は、普段はハンドメイドの小物を作られています。時折、展示会も開かれているそうなんです。自分のスタイルを探す上では、大切な展示会においてどんな自分として立っていたいかをイメージしつつ、心から着たい服や似合う服を考えてもらました。
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