「持って生まれた才能に差があるのは事実。でも…」KinKi Kids・堂本光一(46)が考える、《才能がなくても輝く人》の特徴

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集中することで引き出される力があるとすれば、うちの事務所の場合、特にジュニアのころは、とにかく無茶振りをされることが関係しているかもしれません。

経験の浅い子が、本番まであと何日とか、もっと言えばあと何時間しかないとか、信じられないような短時間で「ここまで形にしなきゃいけない」というのは日常茶飯事。やりたい/やりたくないはお構いなし。その無理難題に何が何でも対応することで、集中力が養われていきます。

ただ、ずーっとそればかりでは身がもちません。ある程度経験を積んだら、今、追求すべきことや、自分は何がしたいのかに向き合うことも必要になってきます。

堂本光一氏
2020年7月、20年にわたる『SHOCK』シリーズでの功績に対して「第45回菊田一夫賞」演劇大賞を受賞。『SHOCK』は2007年にもスタッフ・出演者一同として大賞を受賞している(写真:東宝演劇部)

僕の場合は、そうした進むべき道・やるべきことの見極めをするために不可欠なのが、“全力で”トライすること。頭で考えて分かる部分もあるけど、とにかく1度全力でやってみないと本質が見えてこない。やると、自分に足りないものが鮮明に浮かび上がる。

だから、僕はモニターチェックでも、常に自分のダメなところばかり探しています。トライして、弱点を見つけては、どうやったら改善できるかを考える。満足しない心掛けとでも言いますか。

それを繰り返すことで自分にしか伝えられないものが出来上がってくるんじゃないのかな。そのタネはどんな人の中にもあると思います。僕も、下手くそでも僕にしか伝えられない何かがあると信じてるから、ずっとそれを表現しようとしているわけです。そうして生まれたものを見て、いいなと思ってくれる人は思ってくれるし、伝わらない人には伝わらない。それだけのことです。

結局はドMでないと(笑)

若い世代を見ていて思うこと? うーん、何だろう……僕の目に映る若者たちは、みんな頑張ってると思いますよ?「最近の若者は(情報過多で)理屈っぽい」とか言われますけど、その点は僕も負けないくらい理屈屋だから(笑)。

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