「持って生まれた才能に差があるのは事実。でも…」KinKi Kids・堂本光一(46)が考える、《才能がなくても輝く人》の特徴

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

いきなり夢を壊すことを言うようですが、努力は必ずしも本人の望む結果を連れてくるわけではありません。ただ、努力は決して無駄にはならない。それは自信を持って言えます。

例えば――やっぱりそれぞれ、持って生まれた才能に差があるのは事実だと思います。いわゆる向き/不向き。加えて、小さいときどんな作品に触れたか、どんな経験をしたかなど、育ってきた環境というのも大きい。もともとの天才が環境にも恵まれ、さらに人の何倍も努力したなら、それは誰も太刀打ちできない、追い付けない。そういう人も世の中にはいます。

だけど、それに当てはまらない人を輝かせるもの、それが“努力”です。周りのいろんな人たちを見てきて思うことですが、例えばダンスにしても、与えられた課題に対しすぐコツをつかんでクリアできる子もいれば、一生懸命やってもすご~く時間のかかる子もいる。

これを短絡的に見れば、前者は「才能ある子」、後者は「才能ない子」とされてしまうわけですが、時間をかけて練習し、何とかできるようになった子というのが後々、味わいのある魅力的なダンサーになったりする。あるいはそういう歩み方をしてきた人にしか表現できないものが見つかったり。長い目で見ないと分からないことが山ほどあるんです。

無茶振りで養われる集中力

「これだけやってるのに芽が出ない」「こんなに頑張ってるのにライバルに勝てない」――そういうふうに思っているうちは、僕に言わせればまだまだ。努力は人と比べたり測ったりできるものではありません。

もし必死で努力することを苦に思うなら、努力の仕方を間違えているのかも。「これでダメならもう、仕方ねえよな!」と思えるぐらいまでやらないと。本当に頑張れば、おのずとそういう気持ちになってきます。

次ページ“全力で”トライすることで進むべき道が見えてくる
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事