推し活が捗る!韓国ドラマが“100倍”楽しい学習法 言葉の背景にある感情や思いやり、繊細なニュアンスを捉えることが本当の意味での「理解」に

言語学習は、文化や風習、価値観を知ることにつながる
私は韓国人ですが、日本で生まれ育ち、20代で初めて韓国に留学し、本格的に韓国語を学び始めました。親戚の家にホームステイをしながら、毎日学校に通う日々。しかし、最初は従姉妹たちともまともに会話ができず、言葉が通じないもどかしさに何度も辛い思いをしました。韓国語は私にとって母国語でありながら、他国語のように思えるものでした。
それでも、「피땀눈물(ピ ッタム ヌンムル)」(血、汗、涙)を流しながら必死に学び続けた結果、ある日突然、それまで呪文のようにしか思えなかったハングルが、まるで色鮮やかなメロディーのように耳に響く瞬間が訪れたのです。その感動は、今でも鮮明に記憶に残っています。
それから20年以上が経ち、韓国で暮らす中、韓国語を学ぶことは単なる「言葉」を学ぶことではないと実感しました。日常生活の中で、人々が交わす何気ない会話の中にも、文化や風習、人々の価値観が深く根付いています。