老朽化が深刻?「ZOZOマリン」が抱える "課題" 改修か建て替えか、再整備推進の現在地

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プロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地『エスコンフィールドHOKKAIDO』を核とした『HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE』が2023年3月に開業し、サッカーJリーグのV・ファーレン長崎とバスケットボールBリーグの長崎ヴェルカが本拠地を置く『長崎スタジアムシティ』(三菱重工幸町工場跡地に建設)が2024年10月に開業。ともにさまざまな施設で構成され、大きな注目を集めている。このように収益性を重視した多機能型スポーツ施設の成功も機運になっているのだろうか。

「それらの複合施設は先進事例として調査していますが、それが直接的な機運になっているわけではなく、あくまで現スタジアムの老朽化や機能向上の必要性から再整備の検討を行っています。ただ、単に球場を改修する、建て替えるといった“点”ではなく、まちづくりという“面”として考えていかなければいけないという意味では、大変参考になると思います」(塚田氏)

二軍本拠地の誘致も目指す

千葉市は、現在埼玉県さいたま市にあるファーム本拠地の誘致も目指している。移転先について千葉ロッテマリーンズは、千葉県と茨城県の各2自治体(計4自治体)と協議を進めると既に発表し、2025年3月までに移転候補先を最終決定する予定だ。二軍本拠地の誘致もスタジアム再整備と併せて考えているのか、それとも切り離して考えているのか。

「千葉ロッテマリーンズが複数の自治体を相手に公募し、千葉市が選ばれるかわからない状況下で、併せて考えることは難しいと思っています。しかし、現スタジアムは千葉市内に立地しており、本市にファーム本拠地が誘致できれば双方が近距離に配置され、チーム強化に貢献できると思っています」

直近の懸案である基本構想の策定に向け、今後も一山二山ありそうだ。後編ー新マリン建設「エスコン」とは "事情が違う"ワケ すでに完成された街では、球場をどうすべきかでは、幕張新都心で考える球場ならではの課題やポテンシャルについて聞いている。

浜田 哲男 スポーツライター

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はまだ てつお / Tetsuo Hamada

千葉県出身。専修大学経済学部を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・SPプランナーおよびライター業を経て起業。プロモーショナル・マーケター認証資格取得。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、『Sportiva(スポルティーバ)』『週プレNEWS』(集英社)、『日刊SPA!』(扶桑社)など複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。千葉ロッテマリーンズが誕生した1992年より、地元民として応援し続けている。Xアカウント:@buhinton

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