くら寿司「1000円ホールケーキ」一体なにが凄いか 大反響「プレゼントシステム」の知られざる秘話

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モニターの文字は「おめでとう!」に変わり、注文者らしきご家族が、慌ててケースからケーキの皿を取り出す。そうか。通り過ぎる前に取らなければ、流れていってしまうのだ。

くら寿司 プレゼントシステム
自動で開いたケースからホールケーキが登場。液晶モニターには「おめでとう!」の文字が(写真提供:くら寿司)

この寿司店らしからぬサービスの名前は、「プレゼントシステム」という。2024年11月、「日頃の感謝を伝えるサプライズサービス」として土日祝限定で10店舗に導入され、大きな反響を呼んだ。子どもはもちろん若い世代にも話題になり、SNSでも多数拡散されたという。

くら寿司 彩りフルーツケーキ
ホールで登場する「彩りフルーツケーキ」(写真提供:くら寿司)

さらに、クリスマスにはモニターの文字が「メリー・クリスマス!」に変わって半額提供も。

そのニュースを見て、「誕生日に使いたいので入っていますか」などと各店に問い合わせが殺到。これを受けて、12月末には80店舗で毎日オーダーできるようになったそうだ。

登場するメニューは3種類

「プレゼントシステム」で登場するメニューは3種類だ。いちご、バナナ、キウイなどフルーツをカラフルにトッピングしたホールケーキと、同じくフルーツをたっぷりあしらったプリン。そして、いくらやカニ身、マグロなどを使ったちらし寿司だ。

オーダーは来店時にタッチパネルででき、メッセージは「おめでとう!」「ありがとう!」から選べる。価格は、ホールケーキとちらし寿司は1000円、プリンは800円と回転寿司にしては高額だ。しかしそれよりなにより、ド派手。このサービスは、いったいどのように生まれたのだろうか。

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