「プレゼントシステムは、商品力と並んでエンターテインメント性を重視してきた、くら寿司ならではのメニューです」と広報部 辻明宏さんは説明する。

ウニやイクラが豪華に盛り付けられる「特撰ばらちらし」(写真提供:くら寿司)
「プレゼントシステム」が生まれたきっかけ
くら寿司は1977年、大阪に持ち帰りの寿司専門店として創業し、1984年7月、回転寿司店として再オープンした寿司チェーンだ。
創業社長の田中邦彦さんは、当時から「ゲストを楽しませる」仕掛けを考える人で、市場で買った活け海老を、そのままレーンに流してゲストを驚かせたこともあるそうだ。また、紙芝居を1枚1枚パラパラ漫画のようにレーンに流したり、「モグラ叩き」のようなおもちゃを流したこともある。

2000年頃のくら寿司の店内(写真提供:くら寿司)
「そもそも回転寿司自体が通常の飲食店とは違う、エンタメ性が強い業態です。レーンを回ることもそうですが、『100円でお寿司が食べられる』ことも、かつてはサプライズでした。
お客様が回転寿司店に来る理由は、お寿司が好きなこともありますが、レジャーに行くような楽しさがあるからだと考えています」(辻さん)

初代ビッくらポン。各テーブルに電子ルーレット付きフィギュアが設置されていた(写真提供:くら寿司)
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