消防による調査が行われたが、発火の原因は特定されず不明だった。考えられる原因として、リチウムイオン電池や自然発火するようなオイルが想定された。最後にごみの搬入が行われたのは12月31日であるため、その際に発火の原因物が入ったと推察される。
火災はごみピット内のみで、焼却プラントには被害が及ばなかった。しかし、ごみピットから焼却プラントにごみを投入する「ごみクレーン」2台や電気ケーブル等が焼け、作動しなくなった。そのためピット内のごみの攪拌(かくはん)や焼却炉への投入ができなくなった。
ごみ収集ができなくなり市民生活に打撃
朝日環境センターが使えなくなったため、川口市は焼却処理を市内にあるもう一つのごみ焼却施設「戸塚環境センター」に集中させ、1月6日から年始のごみ収集を行った。
しかし朝日環境センターの焼却炉は140t×3炉で、1日420tのごみの焼却が可能であるのに対し、戸塚環境センターの焼却炉は150t×2炉。年末年始でたまったごみを例年フル稼働で操業する時期であり、朝日環境センター分のごみを受け入れる余裕がないのは明白だった。
そのような状況でも受け入れざるをえず、1月6日のごみ収集開始日には、戸塚環境センターへのごみの搬入量が通常の3.7倍にもなった。
施設の3階にあるごみの投入扉からごみピットにごみを投入するのだが、このときは5階の高さまでごみ山が積み上がった。ごみが投入扉も塞いでしまったので、4つある扉のうち1カ所で付近のごみを掘り下げ、受け入れを続けた。

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