繁忙期に休もうとするZ世代社員への正しい対応 「耳を疑うような言い訳」を平気で並べる社員も

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そして、もちろん権利は履行できるものであるものの、それは「仕事の責務と表裏一体としてあるものなんだよ」ときちんと説明することです。

そうしたときに日頃の信頼関係がカギになるかもしれません。

中にはそれでも引かず、「どうしてですか?」と屁理屈を言って食い下がってくる場合もあるでしょう。

休みの問題だけでなく、始業時間などに関しても同じです。

例えば9時始業なのに、いつもギリギリに来る。それでは困ると指摘すると、「ちゃんと9時には来ています。社屋の玄関にいます。それのどこが悪いんですか?」と言い返してきたりします。

スモールステップで教える

そこで「9時に仕事ができるように席についているのは常識だろう」とか、「社会人なんだからとにかく早く来い!」というような言い方をしてしまったら、「ハラスメントだ!」と言われてしまう。屁理屈が返ってきたら、それには理路整然と理屈で返すことが必要です。

「9時に仕事をスタートできる状態で、自分の机に座っていることが始業とみなします」

と伝えることは問題ありません。社屋にいたとか、タイムカードを押した時間ではないことをはっきり伝えるのです。何分前に来いとは言わないけれど、5分で支度できるんだったら5分前で結構、だけど9時には席についていてくださいと。

屁理屈を言う社員には、何をどこまで、どういうふうにしてほしいのかってきっちり伝える必要があって、そこまでしないと注意になりません。

たとえそこでイラッとしても、決して感情的にならず、「これはこういうことなんだよ」と、かみ砕いてスモールステップで教えましょう。

休みの連絡も、会社ごとにどういう手順が必要なのかが決められていると思いますが、近年では、メールや社内LINEでポーンと送ってきて、その後連絡つかなくなることもあるようです。問い詰めると、「だって、休むって言いましたよね」と悪びれもせずに言ってきたりします。

急に欠勤をしてしまうと、その日に予定していた仕事や担当している仕事に関して、取引先などから問い合わせが来るかもしれないし、不在の間に発生することの申し送りだったり、連絡事項の共有も必要なのに、あっさり連絡がつかなくなってしまったりします。

仕事の連絡なら、「返信があるまでは伝わったと思わないように」と事前に言葉で伝えておくことも大事です。

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