東大生が語る「勉強しなくても賢い人」はこんな人 日常の学びを知識に変えていく方法とは?

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ですから猫はそのヒゲが重いと、そのヒゲを気にして、頻繁に触るようになり、その様子が「顔を洗っている」ように見えるので、「猫が顔を洗ったら雨が降る」という言説につながったのではないかと考えられます。

低気圧が近付いて湿度が上がることによって変わる動物の行動はもう1つあります。みなさんは、「燕が低く飛んだら、明日は雨が降る」という話を知っていますか? これも実は、低気圧の影響です。燕は、蝶や蛾・蜂やあぶなどの小さな虫を食べる鳥です。

そしてそれらの虫は、湿度が高くなると羽が重くなるため、高く飛ぶことが難しくなってしまい、低い場所を飛ぶようになります。低気圧が近付くと、燕はそれらの虫を捕食するために、いつもより低い場所を飛ぶようになると言われています。

それに加えて、燕自身の羽も、湿度が高くなることで水分を含み、重くなってしまうと言われています。だから、「燕が低く飛んだら、明日は雨が降る」わけですね。

いかがでしょうか?

このように、動物の行動をよく観察していると、次の日の天気が予想できることがあります。「朝焼けや夕焼けで明日の天気がわかる」にも通じることですが、重要なのは、一見関係のない事象にも因果関係を見出せる洞察力を持つことです。人間にはない感覚・能力がある生き物たちのことをぜひ、よく観察してみてもらえればと思います。

「アート」と聞いて、芸術ではなく「技術」を想像する

日本という国は、英語圏でもないのにたくさんのカタカナ語が使われていて、他の国では考えられないほど英語を使っています。

「プロミス」「アートネイチャー」みたいな企業の名前だったり、「ドライバー」「パート」のような仕事に関する名前だったり、「シェアハウス」「ペデストリアンデッキ」みたいな建物の名称だったり、いろんな場所で使われています。でもこれに慣れていると、痛い目を見ることがあります。

例えばみなさんは、「アート」と聞くと「芸術」を思い浮かべるのではないでしょうか? 綺麗な絵とか、彫刻とか、そういったものを「アート」だと認識している場合が多いのではないでしょうか。しかしこの認識だと、外国人の友達と話すときに話が噛み合わなくなってしまったり、日本で生きていても間違いを犯してしまったりするかもしれません。

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