東大生が語る「勉強しなくても賢い人」はこんな人 日常の学びを知識に変えていく方法とは?
例えば、日本でも歌を歌う人を「アーティスト」と呼びますよね。では、みなさんの感覚として、本を書く人は「アーティスト」でしょうか? 実は、絵は描いていませんが、作家は「アーティスト」です。カメラマンはどうでしょう? 写真を撮る人で絵は描いていませんが、「アーティスト」になります。
「art」の定義がわかっていれば、言葉の意味がわかる
実はアートという言葉の本来の意味は、「芸術」ではなく「技術」なのです。「art」という英単語は、「訓練や練習によって身に付けた能力・技術のこと全般」を指す言葉なのです。「人の為せる業」=「人為」とも言われます。この定義で言えば、スポーツ選手もアートを持っていますし、職人さんもアートを持っています。なので、こんな英文も作ることができます。
「I have the art of making friends.」「私は、友達を作るアートがある」。これも「アート」なんですね。もう1つ、面白い話をしましょう。アートネイチャーがありますね。この企業は、植毛を専門に行っている会社です。
かつらを作ったり、人工的な髪の植毛をしている会社なわけですが、なんでこの会社は「アートネイチャー」なのでしょうか?
日本人が直感的に訳してしまうと「芸術的な自然」になってしまうわけですが、でもこれってあんまりピンと来ませんよね。
でも先ほどの「art」の定義がわかっていれば、みなさんもアートネイチャーという言葉の意味がわかると思います。「自然=ネイチャー」という言葉と、「人為=アート」という言葉とは、反対の言葉だと言われています。人の手が加わっていない自然と、それに対する人の営みと。
この反対の意味の言葉がつながって、「アートネイチャー」という言葉はできています。ですからその奥には、「髪という自然なものを、人工の力でなんとか自然なものにする」「人工で自然なものを作り出す」という意味があるのではないかと考えることができますよね。
このように英単語の本来の意味を知っておくと、言葉の意味を推測できたり、日常で触れ合う英語を自身の学習に活かしたりすることができます。「art」以外の単語にも、ぜひ目を向けてみてくださいね。
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