東大生が語る「勉強しなくても賢い人」はこんな人 日常の学びを知識に変えていく方法とは?

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このように、科学的な知識の引き出しを持っていると、日常的な体験を自然現象と絡めて、それらの知識をより強固なものにできます。頭の中の知識体系をより美しく整理できる、といってもいいでしょう。

そういった知識の引き出しを持つために、まずは身のまわりの現象に疑問を持ち、科学的に考えてみるのはいかがでしょうか。「氷はなぜ水に浮くのか」「パンを焼いたときになぜ膨らむのか」「冬の空気はなぜ乾燥するのか」などなど……。

今はネットですぐに答えを見つけられる時代です。身のまわりでふと感じた疑問について調べる習慣を持つことで、日常と科学を結びつけられるようになるはずです。ぜひ実践してみてくださいね。

動物を見ても物理と関連づけられる

みなさんはペットを飼っていますか? 犬や猫・鳥など、いろんな動物を飼っている人がいると思いますし、散歩していて鳥が飛んでいるのを見たり、公園で野良猫を見かけることもあるのではないでしょうか。

そんな動物たちの様子を見ていると、実は明日雨が降るかどうかがわかる、と言ったら信じてもらえるでしょうか? もちろん天気予報に比べたら精度は落ちますが、しかしこれは一定の信憑性がある話なのです。昔から、「動物がこういう行動をしたら、次の日はこうなる可能性が高い」という話はたくさんあります。今回はその中から2つ、紹介させてください。

まず、昔から「猫が顔を洗ったら雨が降る」と言われています。猫が顔を洗っているみたいに足でこすったり、毛繕いをいつもより頻繁にしていたら、その後雨が降る確率が高い、という言葉ですね。これはなぜなのか?

そもそも、雨が降るというのは、低気圧が近付いてきているということです。低気圧が近付いてくると、空気中の湿度が上がり、湿気が多くなります。猫の顔には、ノミがついていて、そのノミは空気中の湿度が上がると活発に動き出します。そうすると、顔がかゆくなるため、顔をよくこするようになる、ということなのです。

また、もう1つ考えられる理由として、猫のヒゲが重たくなってしまうということが挙げられます。空気中の湿度が上がり湿気が多くなると、猫の顔にあるヒゲにも水分が多く含まれて、ヒゲが重くなってしまいます。猫にとって、ヒゲはかなり重要な器官で、センサーの役割を果たしています。

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