キャッシュレス決済「4割達成」の後に来る新世界 2025年の達成確実、次はいったいどこへ向かうのか

✎ 1〜 ✎ 107 ✎ 108 ✎ 109 ✎ 110
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
スマホのバーコードを読み取る男性店員
日本のキャッシュレス決済率は着実に増加しているが…(写真:zak/PIXT)

2018年の政府が出した計画は達成へ

キャッシュレスの日常への浸透が止まらない。今年2025年は、日本のキャッシュレス推進にとって節目の年となりそうだ。

なぜそう言えるのか、理由は約7年前にさかのぼる。2018年に経済産業省が策定した「キャッシュレスビジョン」にはこう掲げられている。

“大阪・関西万博(2025年)に向けて、「支払い方改革宣言」として、(当時の安倍政権が先んじて発表した)「未来投資戦略2017」で設定したキャッシュレス決済比率40%の目標を前倒しし、高いキャッシュレス決済比率の実現を宣言する”

つまり、2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にするとの目標を打ち立てたのだ。ちなみに決済比率とは、国の最終消費支出におけるキャッシュレス決済額の割合で算出する。

それから7年がたち、目安にしていた大阪万博開幕の2025年がいよいよ来た。振り返ると、10年前に当たる2015年のキャッシュレス決済比率は18.4%ほどだった。最も使われていたのはクレジットカード、次に電子マネーで、スマホのQRコード決済はまだ影も形もない。それが果たしてどうなったか。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事