視力にまつわる「まさに目から鱗」の最新常識4つ 「健康オタク」であることが目を守るための秘訣

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実際、これまでに紹介した視力研究の第一人者であるオーストラリアの研究者・モーガン氏の論文でも「TVの時間は近視とあまり関係なかった」と結論付けています。もちろん、室内にこもってずっとゲームで遊んでいるのは、運動機能の低下という意味で目にも体にもよくないため、注意しましょう。

私の場合も、TVゲームはよくやっていて、8歳のときにスーパーマリオブラザーズを買ってもらい、よく遊びました。兄と一緒に没頭して、親にファミコンを隠されてしまったほどです。

さんざん遊びましたが、結果的に、TVに映してのゲームは近業ではなかったことと、屋外活動が非常に多かったのも相まって、いまでも視力は2.0です。

日本トップクラスの日照時間を誇る地で生まれて

Q. 住む場所によって目のよさは変わる?

A. 目をよくしたければ……山梨に住めばいい!?

太陽の光を浴びるほど、視力にとってプラスに働くというのは私の持論ですが、日照時間は日本国内においても違いがある、ということをご存じでしょうか? 日照時間の長い代表的な地域は、山梨県、静岡県です。

私は1980年5月に、その日照時間の長い、山梨県韮崎市穂坂町のブドウ農家の次男として生まれました。私が生まれた当時、町には信号機がふたつしかなく、どこを見てもブドウ畑や田んぼがあるばかりでした。簡単に言ってしまえば農業が盛んな田舎、ということです。

その場所で1991年に父が「フルーツランド平賀」を創業し、ブドウやリンゴ、桃などを畑で生産し、直販しています。父は亡くなりましたが、母と新社長たちが今でも経営してくれています。

この環境で私は、視力にとって得難い幸運を得ています。両親は2歳年上の長男で子育てを経験しており、ある程度育児慣れしていました。大事に大事にと室内で育てられた兄と違って、私はちょっと雑に育てられたのです。

結果、畑デビューが異常に早くなりました。初夏から秋の収穫の繁忙期には母も畑仕事に行きますので、5月に生まれた私は、早速ベビーカーで畑に連れていかれたようです。

1歳になるころには畑でよちよちと歩き、私はよく土を食べたり、石をひっくり返して石の裏にいる虫を見たりしていたそうです。

私がブドウ園の坂で転ぶと、丸いから畑の一番下まで転がっていった、と、母は思い出しては笑っていました。

閑話休題―。

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