視力にまつわる「まさに目から鱗」の最新常識4つ 「健康オタク」であることが目を守るための秘訣

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私が生まれた町の隣にある明野村(現・北杜市)は、日照時間が日本一長いことで知られています。日本トップクラスの日照時間を誇る地で生まれ、幼いころからその恩恵を存分に受けることができた。これは視力の発達にとても効果があったと想像できます。

兄妹3人のうち、自分だけが「視力2.0」

ちなみに私には、2つ上の兄と4つ下の妹がいます。兄は、あまり畑に行くのが好きではなく、父に「畑に行くぞ」と言われても嫌がっていました。昆虫採集もしませんでしたし、どちらかというと家で本を読んだりするタイプで、アウトドア派ではありませんでした。

妹は、基本的に畑には連れて行かない方針で育てられていました。新体操やピアノなどを習っていて、完全にインドア派です。幼いころから美容に関心があり、日焼けするのを極端に嫌がっていたのを覚えています。

つまり、兄妹3人のうち私だけが極端に屋外での活動時間が長かったのです。結果として、成人後には視力に差が出ました。

兄も妹も視力矯正が必要な状態で、私だけが裸眼2.0です。やはり屋外での活動時間が長く、太陽光を体に浴びることは、近視の抑制に効いているのでしょう。

Q. 目がよくなる仕事は?

A. 海にかかわる仕事をしている人は目がいい!

『最新の視力研究で導き出した 何歳からでも目がよくなる方法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

視力がよい人が明らかに多い職業として、漁師、サーファーがあげられます。海面で光が反射するため、漁師やサーファーは太陽からと海からの光を両方浴びることになり、網膜が活性化されて視覚機能が向上するのではないか、といわれています。

しかし、じつは白内障や老眼のリスクもあるのです。強い紫外線に長時間さらされているため、水晶体のタンパク質が変性して濁りやすいのです。同じ理由で、老眼の発症も早いと推定されます。

長崎県立大学の調査では、65~83歳の漁業従事者のうち21.7%が白内障の症状を持ち、その80%がサングラスを着用していなかった、ということが明らかになりました。

海の近くに住む方、とくに成人年齢以降は、夏や昼間などの強い光を浴びる時間にはぜひサングラスを着用しましょう。

平賀 広貴 株式会社ブライトアイ代表

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ひらが ひろき / Hiroki Hiraga

裸眼視力2.0の日本一目がいい博士。株式会社ブライトアイ代表。

1980年生まれ。2008年東北大学理学研究科化学専攻博士課程修了。株式会社東芝研究開発センターを経て2023年に独立。12歳から科学者を志し勉学に励むも、なぜ自分だけ視力が落ちないのか不思議に思っていた。特許76件、論文15件、第25回井上研究奨励賞や東芝イノベーションアワードなどの受賞13件。

本業の傍ら、人間の視覚や「見る」とは何かを独自に探求し、目と脳、身体をアップデートし続け、「裸眼視力2.0」をキープしている。JAXA宇宙飛行士候補者選抜試験では、その視力の良さに検査員に驚かれた。現在はこの知見を活かし、脳と健康の指導を行っている。長男と次男も視力1.5以上をキープ中。

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