日本はいかにして「高級チョコ大国」になったのか 1990年代後半から高級店の進出が始まった
ショコラティエ・ミキ
2006年には、東京都世田谷区の千歳烏山に小さなチョコレート店「ショコラティエ・ミキ」ができました。国産チョコレートメーカーの大東カカオでチョコレートの開発に関わっていた宮原美樹さんが開いた店で、宮原さんが1粒ずつ丁寧に手作りするボンボンショコラが愛好家の間で評判となりました。
愛好家が注目した大阪のブランド
<2007年〜2009年>
ブルガリ イル・チョコラート
2007年に、イタリア・ローマ創業の世界的な宝飾ブランド「ブルガリ」が、チョコレートブランド「ブルガリ イル・チョコラート」を東京で立ち上げました。世界の他のどの都市でもなくブルガリが東京を選んだ、という事実だけでも、当時の高級チョコレートブームの活況ぶりが伝わるでしょう。
ブルガリはチョコレートをジュエリーと同等に扱い、1粒チョコレートを「チョコレート・ジェムズ」(チョコレートの宝石)と呼びます。世界的な宝飾ブランドの名にふさわしい、高級感あふれるパッケージにも注目が集まりました。
キャギ ド レーブ
サロン・デュ・ショコラ東京に出店し、愛好家が注目した大阪のブランドもあります。「キャギ ド レーブ」(大阪市中央区松屋町)は、2007年の創業時からマダガスカルの契約農園からカカオ豆を直接仕入れ、併設の工房でチョコレートを一貫製造していました。現在はカカオ豆からの製造は行っていませんが、変わらず素材を重視したチョコレートを製造しています。
カカオサンパカ
2009年には、スペイン・バルセロナのチョコレート専門店「カカオサンパカ」が東京・丸の内に第1号店を開きました。 板チョコレートのシリーズ「ラジョラス」をはじめ、店内で味わえるチョコレートのソフトクリーム「ジャラッツ」が話題となりました。
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