40億円超売れる「超人気チョコレート催事」の実態 百貨店の「4大イベント」は何がすごいのか

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チョコレートと日本人
日本の百貨店が初めて小さなバレンタインフェアを開催したのは1958年。日本のチョコレート市場を拡大し、世界中から魅力的なチョコレートを取り揃えて高級チョコレートブームを牽引してきました(写真:shige hattori/PIXTA)
バレンタインデーと聞いて思い浮かぶのは、華やかなチョコレートの数々。その背景には、日本の百貨店が果たしてきた重要な役割があります。かつて販売が落ち込みがちな2月を盛り上げるために始まった小さな催事は、今や全国規模で行われる一大イベントへと進化。なかには、1日で1億円以上を売り上げる百貨店もあるほどです。
そこで、本稿では特に人気の高い4大イベントを紹介します(本記事は、市川歩美氏著『チョコレートと日本人』から一部抜粋・再構成してお届けします)。

百貨店とチョコレートの深い関係

日本で百貨店とチョコレートは、切っても切れない関係にあります。その理由は、毎年2月にバレンタインを盛り上げる重要な存在が、全国の百貨店だからです。

日本の百貨店は、昔から2月と8月に販売合計額が低迷する傾向があります。そのこともあって、百貨店は2月にあたるバレンタインデーの催事に特に力を入れてきたのではないでしょうか。

日本の百貨店が初めて小さなバレンタインフェアを開催したのは1958年で、期間は3日間。その売り上げはわずか170円でした。ところが、現在は、1日に平均1億円以上を売り上げる催事が現れるまでに成長しています。百貨店は日本のチョコレート市場を拡大し、世界中から魅力的なチョコレートを取り揃えて高級チョコレートブームを牽引してきました。

【写真】東京で開かれた「サロン・デュ・ショコラ」にはさまざまなチョコレートが並ぶ

ここでは日本で特に有名な、4つのバレンタイン催事を紹介します。

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