日本はいかにして「高級チョコ大国」になったのか 1990年代後半から高級店の進出が始まった
エコール・クリオロ
フランス・プロヴァンス出身で、ヴァローナ ジャポンでプロ向けの技術指導やレシピ開発をしていたサントス・アントワーヌさんが、2003年に東京豊島区でチョコレートが美味しいパティスリーを開きました。店名の「クリオロ」はカカオの品種のことです。
ベルアメール
2003年、東京・代官山にできた「ベルアメール」は、日本ならではの魅力を生かした高級チョコレートを発信しました(現在、代官山は閉店、全国の百貨店内などで販売)。日本の四季やイベントをボンボンショコラや、カラフルな丸い板チョコ「パレショコラ」で表現して人気を集めました。
サロン・デュ・ショコラが新宿伊勢丹でスタート
2003年は、日本の高級チョコレートブームを牽引したイベント「サロン・デュ・ショコラ」が伊勢丹新宿店で初めて開催された年です。1995年にパリでスタートした同名のチョコレート展示見本市を、当時の伊勢丹の担当者がぜひとも日本に紹介したいと熱望し、「百貨店の催事」として持ち込んだのが日本の「サロン・デュ・ショコラ」です。フランスを中心に、海外から輸入される高級チョコレートが毎年会場で販売されて、話題となりました。
宝石のようなラグジュアリーなチョコレート
<2004年〜2006年>
デルレイ
2004年には、ベルギー・アントワープの老舗パティスリー「デルレイ」がチョコレート専門店を東京・銀座に開き、宝石のようにラグジュアリーなダイヤモンド形のチョコレートが、話題となりました。2006年には、表参道店がオープンしました(現在、表参道店は閉店)。
パティスリー・サダハル・アオキ・パリ
2005年には、パリを拠点に活躍していた有名パティシエ・ショコラティエの青木定治さんが「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」の日本1号店を東京丸の内にオープンしました。
フランス国内で評価の高い、洗練されたチョコレートやお菓子は、多くのチョコレート愛好家の心をつかみました。白を基調にしたスタイリッシュなブティックには、パリから直輸入されるチョコレートやお菓子が並び、連日行列ができるほどの人気ぶりでした。
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