貧困で「わずか13歳の少年」が売買される国の事情 日本の野球ファンは知らない、ドミニカ野球の現実
ナックルボールを武器に、MLBを目指して野球留学した先はドミニカ共和国。貧困国のドミニカでは、少年たちは"商品"そのもの。まだ線の細い彼らの身体に、家族の人生がかかっていたーー
ライター・ナックルボーラーの赤川琉偉さんのドミニカ野球留学コラム・第二弾です。
「これは、一種の人身売買だな……」
開発途上国において、人々はどのようにして生計を立てているのだろう。そんな疑問を多くの視聴者は持っているに違いない。基本的には、農業や漁業などの第一次産業に従事することで、唯一の資本である身体を用いて経済を維持している。
しかし、カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島の東側3分の2を占める国であるドミニカ共和国は、途上国でありながら、全く別の形で唯一の資本である身体を用いて経済を維持している。
ドミニカの野球アカデミーの甘くない現実
ドミニカでは、野球少年たちがメジャーリーグという大舞台を目指して切磋琢磨するアカデミーが存在している。そのアカデミーはドミニカの一般家庭において、潤沢な外貨を稼ぐ希望の光となっていた。
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