中国関連、資生堂と日本ペイントを分析する

大波乱の中国経済、両社の業績はどうなるか

資生堂の業績復活は中国人の消費によるところが小さくない。中国経済減速でどの程度の影響を受けるのか(撮影:梅谷秀司)

日経平均株価が乱高下を続けています。中国景気の先行き懸念から世界的な株安が発生し、日本もその波に飲まれた形です。日本株の中でも特に下落が激しいのは、やはり中国関連株です。今回分析する資生堂と日本ペイントも、下落幅の大きい銘柄に含まれています。どちらも優良企業ですが、2社の業績は今後どのように推移していくのでしょうか。中国経済の動向を含め、2社の現状と先行きについて考えてみたいと思います。

売り上げの半分以上を海外で稼ぐ資生堂

まずは資生堂の平成27年12月期第1四半期決算(2015年4〜6月)から見ていきましょう(同社は決算期を従来の3月末から12月末に変更したため、2015年12月期は4月から12月までの9カ月決算となります)。

資生堂は、海外比率の高い会社です。地域別の業績をまとめたセグメント情報から「外部顧客への売上高」を比べると、日本事業は全体の40.8%であるのに対し、グローバル事業は56.3%を占めています。売り上げの半分以上を海外で稼いでいるのです。

グローバル事業の中でも特に比率が高いのは、米国(全体の18.0%)と中国(同15.5%)です。資生堂の業績はこれらの地域の影響を受けやすいということを理解した上で、損益計算書(7ページ)を見てみましょう。

売上高は、前年同期より20.2%増の2023億円。営業利益は857.6%増の130億円となりました。急回復している様子が分かります。売上高営業利益率(営業利益÷売上高)を計算すると、前の期は0.8%でしたが、この期は6.4%まで上昇しています。前期までが非常に低かったこともありますが、利益効率が格段に上がったのです。

次ページ資生堂が回復した「4つの理由」
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