ファナックと神戸製鋼を分析する

中国経済の減速で、日本企業はどうなるか

産業用機械のファナックなどの下落率が目立つ
7月上旬以降、日本の中国関連株が軒並み下落しています。特に下落率が目立つのは、鉄鋼や機械などの銘柄です。中国は今、景気の減速に伴ってインフラ投資を抑えているため、それに関連する産業の需要が減少すると見込まれているのです。産業用機械のファナック、建機の日立建機やコマツ、鉄鋼のJFEや神戸製鋼などが、一時大幅安となりました。
中国関連企業は、この先、どのように動いていくのでしょうか。今回は、ファナックと神戸製鋼の決算内容を分析します。

驚異的な収益力と安全性を保つファナック

まずは、ファナックの2016年3月期第1四半期(2015年4〜6月)の決算内容から見ていきましょう。

損益計算書(6ページ参照)から業績を調べますと、売上高は前の期より20.9%増の1974億円。本業の儲けを示す営業利益は、11.4%増の739億円。最終利益である四半期純利益は、12.3%増の507億円となっています。絶好調ですね。

注目したいのは、売上高営業利益率(営業利益÷売上高)です。37.5%という驚異的な高さになっています。一般的に、製造業というのは、売上高営業利益が比較的低水準ですが、ファナックに関しては、お客さまから見た自社の価値を高めることや、付加価値率の高い製品を生み出すことで驚異的な収益力を維持しているのです。

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