中国関連、資生堂と日本ペイントを分析する

大波乱の中国経済、両社の業績はどうなるか

業績回復の理由は、4つあります。ひとつは、昨年4月に行われた消費増税の影響です。昨年は駆け込み需要の反動から、4月以降の売り上げが大きく落ち込みました。今期はその分、上がりやすくなったというわけです。

「中国国内」での人気も復活した

2つ目は、中国での売り上げ増です。中国人による日本での“爆買い”が話題になっていますが、中国での事業が好調なのです。中国での売上高は、前の期より26.7%も伸びており、相変わらず日本製の化粧品は高い人気を誇っています。

3つ目は、先ほどの“爆買い”とも関係しますが、外国人観光客による国内消費(インバウンド消費)が増えたことです。円安の影響もあり、外国人観光客の数は増加の一途を辿っています。とりわけ、中国人観光客による売り上げが大きく伸びているものと思われます。中国人による日本での“爆買い”は、一部に「転売」が目的の購入も多いとの報道があります。

同じ製品であっても、価格は日本より中国の方が高いため、日本で大量に買って中国で売って儲けようとしている人が少なからずいるのです。もちろん、中国でも同じ事業をやっていますから、企業としては転売を避けたいところでしょう。同業他社の中には、中国人観光客に対して「日本では一人につき二個までしか売らない」という制限を設けている企業もあります。

4つ目は、円安です。海外売上高の中でも、最も伸びているのは米国の35.6%です。昨年4〜6月のドル/円レートは1ドル101〜102円、今年は1ドル120〜123円を推移しています。一年間で約20 %も円安が進んだのです。これが米国での売り上げを押し上げ、全体の業績に貢献しました。

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