習い事で成長する人がやっている"視点"の持ち方 「なぜ?」「どうして?」と疑問を持つことがカギ

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逆に直感的に掴むことが得意な人は、受け取った直感がどこからきているかを精査するとよいでしょう。もしかしたら、自分の直感だと思っている情報は、単に固定観念から思い込んだものかもしれません。

大切なのは、経験をしっぱなしや、調べっぱなしで情報を蓄積するだけでなく、その情報の背後にある法則を見出し、異なる情報に共通した法則を発見することです。

これは「見る眼を鍛える」うえで欠かせない姿勢であり、真の感性と美意識を磨く道筋なのです。

自分の前提を疑う

見る眼を鍛えるための方法をもう1つご説明します。それは自分の前提を疑うことです。2つのやり方があります。

①信念体系を疑う

既存の信念体系を疑うことは、新たな発見への第一歩です。

私たちの認識は、過去の経験や学習によって形成された信念体系によってフィルタリングされています。このフィルターを変えることで、新たな視点を獲得できるのです。

たとえば自分が熱中しているものがある場合、なぜそれに熱中しているのか、あらためて探ってみるのもよいでしょう。

②時間軸を自由に操作する

時間の概念を変えることで、物事の見方が大きく変わることがあります。

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私たちはしばしば現在の視点にとらわれています。そのとらわれから解放されたら何が見えるのでしょうか。

たとえば、歴史上の出来事を現代の視点で見るのではなく、当時の人々の視点で考えてみたらどうでしょうか。

未来の視点から現在を見ることで、いまの行動の意味が変わって見えるのではないでしょうか。

時間軸を自由に操作することで、事象の因果関係や長期的な影響をより明確に理解することができます。これは、創造的な問題解決や長期的な戦略立案に役立つテクニックでもあります。

これらの方法を用いることで、どのような観点で美しさが成立するのか、それはどのような技で実現してきたか、といったことを新たな視点で考察することができます。

こうして、世界に隠れた美しさや意味を発見して表現する能力が高められるのです。この力は、私たちの世界をより豊かにするだけでなく、仕事や日常生活においても創造性と洞察力を高め、大きな価値をもたらすでしょう。

梅澤 さやか カルチャーマーケティング・コンサルタント

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うめざわ さやか / Sayaka Umezawa

ブランド・プロデューサー/カルチャーマーケティング・コンサルタント

KAFUN株式会社 代表取締役。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学卒。19歳から世界的な写真家・荒木経惟の専属モデルを務め、芸術的な環境に身を置く。凸版印刷株式会社マーケティング本部 消費行動研究所を経て独立し、国際広告賞などを受賞。30年近くにわたり、芸術・デザイン・ファッションを通じたブランド戦略に多数関わる。知識とリアルな体験を融合してたどり着いた「カルチャーマーケティング」の手法を用いて、ブランドの背景や特徴を分析。人々のライフスタイルや価値観との関わりを読み解き、ブランドの過去・現在・未来を貫く価値を見出し、最適なポジショニングを導き出す戦略からブランド・プロデュースを行っている。現在はジャパンブランドや伝統文化の海外展開を視野に入れたリブランディングやラーニング企画に力を入れている。

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