
日本の伝統文化には、心身を整える深い知恵が隠されています(写真:ペイレスイメージズ 2/PIXTA)
茶道や武道の「稽古」と聞くと、敷居が高く古めかしいというイメージがあるかもしれません。しかし、多くの経営者は多忙にもかかわらず、稽古に打ち込んでいます。稽古にはリフレッシュ効果があるだけなく、健康、審美眼、創造力、問題解決力、コミュニケーション力などが高まるからでしょう。
稽古は、AIが持っていない「身体」と「感性」を活かして高度な知性を発展させる方法であり、今むしろ「最先端」なのです。
30年近くにわたり芸術・デザイン・ファッションを通じたブランド戦略に多数関わり、日本文化の魅力を伝えてきた梅澤さやか氏の新刊『エグゼクティブはなぜ稽古をするのか』をもとに、仕事や人生を豊かにする習慣を3回にわたり解説します(今回は3回目)
日本の伝統文化に秘められた知恵
お茶を点てて一服したり、お花をいけたりすると、心身がリフレッシュします。忙しさや喧騒から離れ、そのためだけの時間や場を設けることで、まるでリトリートに行ったかのような効果を感じることもあるかもしれません。
よくこういう状態を「整う」といいます。ですが「整う」とはどういうことなのでしょうか。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら