旧ジャニ「解散のない"奇跡の20年間"」の凄まじさ なぜ「ジャニーズ事務所」は特別だったのか

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だが、ジャニーズ事務所は、その業界最大の団体に所属していない“異端児”なのである。戦後すぐに誕生して今も存在感を示す大手芸能事務所の多くが、進駐軍相手の演奏などの活動を源流にするのに対し、もともとは少年野球のチームだったというその出自も異色だ。

バーニングによる郷ひろみの引き抜きによって70年代には一時期低迷期を迎えたが、80年代には続々とスターを輩出。90年代半ばにはその“芸能界”での確固たる地位を築いていた。だが、それからも四半世紀が過ぎている。この期間にどんな変化が起きたのだろうか。

解散のない「奇跡の20年間」

まずはこの四半世紀を語る上で忘れてはいけないのが、“解散のない20年間”の存在である。1995年に光GENJIが解散してから、2016年いっぱいでSMAPが解散するまでの20年間、グループの解散がなかったのである。

もちろん、この20年の間にも続々と新しいグループがデビューしているにもかかわらず、である。これはアイドル史として考えても、ジャニーズ史として考えても稀有な“奇跡の20年間”といってもいい、特別な期間である。

そしてこの、“解散のない20年間”は当然ながら、グループの活動年数や所属者の年齢層・人数にも影響を及ぼすことになる。

KinKi Kidsが入所し、SMAPがデビューした90年代以降、ジャニーズのグループとしての活動年数は飛躍的に延びた。80年代にデビューした光GENJIの活動期間は8年、男闘呼組は5年、シブがき隊は6年だ。

しかし近年では、嵐が活動休止まで21年間、V6も26周年記念日に活動を終了と、休止や解散を発表したグループも20年以上走り続けてきた。活動中のグループにも10年以上活動しているグループが多く存在するのは隔世(かくせい)の感がある。

当然、この四半世紀の間にも新たなグループは登場しているわけで、所属人数や年齢層にも変化が起きる。

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