ストレスによる「めまい」を改善する4つの習慣 「耳の治療」だけではなく、「心のケア」も必要
ストレスが原因となる代表的なめまいの病気が、
です。とくにメニエール病は「耳のストレス病」とも言われています。
私たちの耳は、じつは非常に繊細で、ストレスの影響をとても受けやすい器官です。強いストレスを感じたとき、心は壊れないように踏ん張れていたとしても、耳は耐え切れず、心よりも先に壊れてしまう人もいるのです。
ストレスが原因の場合、耳の治療だけでは治らず、心のケアも必要になります。ですから、本来、めまいを治療するときには、耳の状態だけではなく、心の状態も診る必要があるのです。
心の状態があまりに悪い場合には、めまい専門医(めまい相談医)や耳鼻咽喉科だけで症状を改善することが難しくなります。そんなときには、並行して心療内科や精神科など、心を診る専門医の受診をすすめることもあります。
更年期以降に増える女性の「めまい患者」
自律神経失調症と診断されためまい患者さんには、心の不安とストレス症状が隠れています。病気のひとつと思っている人も多いかもしれませんが、自律神経失調症は正式な疾患名ではなく、「自律神経のバランスが乱れることで、さまざまな症状が現れた状態」のことを示す言葉です。
いくら検査をしても、内臓などに異常は見られないのに症状が治まらないなど、いわゆる「原因不明」のときに自律神経失調症と診断されることがあります。
自律神経は、交感神経と副交感神経というふたつの神経からなり、呼吸、血圧、心拍、体温、消化、排尿・排便、代謝など、生きていくうえで欠かせない機能を調整しています。交感神経は心身を興奮させる神経、副交感神経は心身の興奮を鎮めてリラックスさせる神経です。これらのふたつの神経がバランスよくはたらくことで健康がたもたれています。
自律神経はストレスに弱く、ストレス状態が続くと交感神経がたかぶったままとなり、副交感神経がはたらかなくなるなどしてバランスが崩れていきます。その結果、めまい、ふらつき、頭痛、耳鳴り、動悸などの身体症状のほか、イライラ、不眠、記憶力や集中力の低下などの精神症状が発生するのです。
めまいの症状がある人で、検査をしても「耳や脳に異常が見られない」と言われた人は、自律神経失調症の可能性が考えられます。
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