ストレスによる「めまい」を改善する4つの習慣 「耳の治療」だけではなく、「心のケア」も必要

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

セロトニンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれ、幸福感をもたらし、心を安定させる作用を持っています。セロトニンの分泌量が減ると、心が不安定となり、気分が落ち込みやすくなります。

「つらい」「治らない」と連呼していると、セロトニンの分泌量が減り、幸福感がどんどん失われ、うつ傾向が強まる可能性があります。実際、うつ病の治療薬として、セロトニンの分泌量を増やす薬が用いられています。つまり、心の病でもあるめまいの治療をするうえで、「笑顔」「前向きな言葉」はとても有効ということです。

「セロトニン」を増やす4つの習慣

じつは、笑顔、前向きな言葉を唱える以外にも、セロトニンを増やす方法がいくつかあります。「つらい」と感じたら、試してみてください。

『1万人を治療してきた名医が教える 自力で治すめまいのリセット法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

【「ありがとう」を口ぐせにする】「ありがとう」という言葉を発すると、言われた側だけではなく、伝えた側にもセロトニンが分泌されます。この言葉で、幸福感が高まるだけではなく人間関係も良好になって、ストレスや、めまいの軽減にもつながります。

【「よいことメモ」を書く】その日あったよい出来事や、小さな幸せを書きとめる習慣をつけましょう。「お買い得品を見つけた」「好きな芸能人が出演しているテレビ番組を観た」など、どんな小さなことでもOKです。

【好きなものをボーッと眺める】心が癒されるものを「1日1分程度」でいいので、ボーッと眺めましょう。眺めるのは、自然の風景がおすすめですが、都会に住んでいる人は難しいと思います。そんな人は、好きな芸能人の写真、旅行先で撮った思い出の写真、部屋に飾ってある花などでもOKです。

【気の合う人と会話をする】気遣いをする必要がない、気の合う人と会話をすることで、セロトニンの分泌が促され、一気にストレスが解消できます。

新井 基洋 横浜市立みなと赤十字病院めまい平衡神経科部長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あらい もとひろ / Motohiro Arai

1964年埼玉県生まれ。入院治療約1万人、外来・再診を含めると、のべ約25万人の難治性めまい患者や、「めまい難民」たちを救ってきた。これらの功績を他の医師 たちから評価され、3期連続「Best Doctors」を受賞。1989年北里大学医学部卒業。国立相模原病院、北里大学耳鼻咽喉科、横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長を経て、現在めまい平衡神経科部長。日本めまい平衡医学会専門会員、代議員。1995年に「健常人OKAN(視運動性後眼振=めまい)」の研究で医学博士取得。1996年、米国ニューヨークマウントサイナイ病院において、めまいの研究を行う。
北里方式をもとにオリジナルのメソッドを加えた「めまいのリハビリ」を患者に指導し、高い成果を上げている。『めまいは寝てては治らない』(中外医学社)、『最新版 薬に頼らず自分で治す! めまい・ふらつき』(宝島社)など多数の著書がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事