脳外科医も実践、姿勢が整う1日10回の「足首運動」 身体能力を高めたいなら意識したい「脛の筋肉」

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目線を傾けるということは、傾いてものを見ているわけですから、間合いが正確ではなくなります。猫背になったり、逆に反り返ったりするので、バランスも悪くなってしまいます。

したがって、目線を水平にして歩くというのは、歩行のときの基本姿勢として身につけたほうがいいと思います。

傾くクセがある人はたくさんいます。それは、そもそも人間の左右の目の位置がずれているからです。そのため、目線を水平にしようと思えば、意識してやらなくてはいけません。

その簡単なやり方ですが、イチロー選手のバットの代わりに、腕を伸ばしてボールペンや親指などをまっすぐに立てて体軸と合わせ、小指の外側のラインと背中の軸を合わせれば水平になっているかどうかが確認できます。

足裏感覚を整えるための立ち方

次の足裏感覚というのは、まっすぐ立っているかどうかということです。

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立ったときに足裏の感覚がずれていると体軸が傾いてしまいます。これは足の裏がまっすぐ床についていないということです。

足の裏も普通に生活しているうちにゆがんできます。外側にゆがむとО脚になり、内側にゆがむとX脚になります。そのゆがみは感覚として自覚できるので、それを足裏感覚と呼ぶわけです。

この足裏感覚を整えるには、足の裏の中心に重心がかかるように意識して立つことです。そうすれば体はまっすぐになります。

つま先に重心がかかれば前のめりになるし、踵だと反り返ったような歩き方になります。

自分がどういう歩き方になっているかを考えて、どこに重心がかかっているかを意識してみてください。つま先や踵に重心がかかっているならば、中心に重心がかかるように調節してみましょう。

林 成之 日本大学名誉教授

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はやし なりゆき / Nariyuki Hayashi

昭和14年富山県生まれ。日本大学医学部、同大学大学院博士課程修了。マイアミ大学医学部、同大学救命救急センターに留学。平成3年日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター部長に就任。27年より同大名誉教授。脳科学をスポーツに応用し、北京オリンピック競泳日本代表の北島康介選手らの金メダル獲得に貢献した。脳低温療法を開発し国際学会の会長も務めるなど、脳蘇生治療の第一人者としても知られる。著書に『<勝負脳>の鍛え方』(講談社現代新書)、『脳に悪い7つの習慣』(幻冬舎)などがある。

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