「実家の片付け」で親とモメないための大鉄則 親子のコミュニケーションの機会と捉えよう

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

渡部氏によると、物に対する価値観の違いから、子どもは「何でこんな物を取っておくの!」と、どうしてもきつい言い方になりがちだという。片付けをめぐるやり取りで、親子の立場が逆転するようになるのが、親としてはかなりつらく、口論などのトラブルにつながってしまう。

子が親をよりよく理解する機会

実家の片づけ 親とモメない「話し方」
『実家の片づけ 親とモメない「話し方」』(青春出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

片付けを円滑にする最強ワードは、「ついでに〇〇しようか」と「これ、なぁに?」の2つだ。

例えば、廊下に何年も置いてある段ボール箱を見て、思わず「捨てなよ」と口にしそうになっても、否定的な言葉はぐっとのみ込もう。「これってなぁに?」と親に優しく尋ねれば、「それは〇〇さんにもらった物だよ」などと、経緯を説明してくれるはずだ。そうした会話をする中で、親としても「さすがに要らないかな」と、手放す気持ちが生まれてくることも多い。

渡部氏は、「実家の片付けとは単に物を処分したり、整理したりすることではない」と話す。

実家にある物を介して親子でコミュニケーションを取り、子が親をよりよく理解する機会と捉えるべきなのだという。片付けを通じて親の身体的、心理的な変化に気づくことができれば、介護や病気などについて早期に手を打つことにもつながってくる。

中村 正毅 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

なかむら まさき / Masaki Nakamura

これまで雑貨メーカー、ネット通販、ネット広告、自動車部品、地銀、第二地銀、協同組織金融機関、メガバンク、政府系金融機関、財務省、総務省、民生電機、生命保険、損害保険などを取材してきた。趣味はマラソンと読書。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事