面倒くさがりでも意志の力いらず「続ける技術」 ダイエット、禁煙、貯蓄―挫折の末にこれを試せ

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成功したらご褒美
「成功したらご褒美」は意外と続かない……では、どうする?(写真: Pangaea/PIXTA)
好きなものを食べたいし、やりたいこと、楽しいことをしたいから、健康的な食生活、禁煙、貯蓄といった習慣については、多くの人が「したほうがいい」と思っていても、実際にはできずにいる。もちろん、欲望のおもむくままに行動していたら、困るのは自分。世の中には自分を誘惑するものにあふれており、長年しみついた習慣を変えるのは難しい。
アメリカでベストセラーとなっている『THINK FUTURE「未来」から逆算する生き方』著者で心理学者のハル・ハーシュフィールド氏は、習慣を定着させるために、ほどよい罰則を設けることを提案している。決めたことをやらないと痛みを伴うしくみをつくることで、習慣化を促すのだ。

運動をさぼったら100ドル札を燃やす

作家のニール・イヤールは「バーン・オア・バーン(燃やすか、燃やしてしまうか)」と名づけた戦略を取り入れている。

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彼はクローゼットの内側にカレンダーを張っているそうだ。カレンダーの当日の日付に100ドル紙幣をテープで張りつけておき、クローゼットの上にはライターを置いておく。そして毎日、クローゼットを前に決断する。

「カロリーを燃焼するか、それとも100ドルを燃やしてしまうか」

つまり、運動をさぼった場合、ライターで100ドル札を燃やすという約束を自分に課しているのだ。これはまさしく「損失回避」の作用である。潜在的な損失、つまり100ドル札を燃やす行為を課すことで、特別な感情が生じ、運動へのモチベーションがアップする。汗をかきたくないのはやまやまだが、「お金を失うのもごめん」というわけだ。

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