面倒くさがりでも意志の力いらず「続ける技術」 ダイエット、禁煙、貯蓄―挫折の末にこれを試せ

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「壊れていないのなら修理する必要はない」という格言(If it ain't broke, don't fix it.)があるが、先ほどの研究結果はこの格言に微妙な意味合いを加えている。つまり、完全に壊れていないと思われる場合でも、本当に壊れていないのかを確認する必要があるということだ。

抑止力としてペナルティを利用していく

未来のために現在の生活を改善しようと思うのなら、まずは自分を誘惑するものが身のまわりにあるかどうかを確認し、それが何かを特定することが大切である。とはいえ、特定しただけでは不十分だ。コミットメント・デバイスが初期段階でうまく機能すると、その成功体験に達成感を覚えるため、デバイスはもはや不要と結論づけてしまう危険性がある。コミットメント・デバイスの中断を検討する際は、自身の過去の失敗を心に留めておいたほうがいいだろう。

コミットメント・デバイスは、利用してこそ効果を発揮する。あまりにも厳しすぎると受け入れられない。解決策としては、あくまでも適切な罰が与えられるデバイスを採用することだ。つまり、ルールを破った場合に与えられる罰は、抑止力として十分な機能を持つものでなければならないが、危険を冒したくないと思えるほどの痛みを伴うものであってはならない。

ハル・ハーシュフィールド UCLAアンダーソン・スクール・オブ・マネジメント教授

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Hal Hershfield

マーケティング/行動意志決定/心理学が専門。「未来の自己」についての研究で受賞歴多数。『ニューヨーク・タイムズ』『ウォール・ストリート・ジャーナル』『ワシントン・ポスト』といった著名媒体で大きく取り上げられ、プルデンシャル・ファイナンシャル、消費者金融保護局、メリルリンチなど多くの企業・組織においてコンサルタントを務める。「幸福を最大化しつつ、人々を“今の自分”から“未来の自分”へと成長させるにはどうすればいいか」が研究命題である。

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