あの石神秀幸が「麻辣湯」チェーンを営む深い理由 中国のローカルフードを、なぜ手掛けるように?

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石神さんが各地を食べ歩く中で出合った「麻辣湯」を日本に持ち込んだのだ。

「七宝麻辣湯」の麻辣湯はこんな感じ。トッピングは50種類以上、スープの辛さも自由に選べる薬膳スープ春雨だ(筆者撮影)

石神さんに対し、「最近テレビで見かけないなあ……」と感じていた読者もいるかもしれないが、ここ十数年は、ずっと麻辣湯に向き合っており、今や専門チェーンを営むまでになっていたのだ。

そんな石神さんのこれまでの人生と、セカンドキャリアについて伺った。

グルメ漫画との出合い

石神さんの食べ歩きのきっかけは、小学生の頃に読んだ漫画『美味しんぼ』。

『美味しんぼ』を読んで料理に興味を持った石神さんは、中学時代から一人で食べ歩きを始めた。アルバイトをしてお金を稼いで、ガイドブックを片手にそば、洋食、ラーメン、カレー、スイーツなど名店と呼ばれるお店を食べ歩いた。

当時から意図的に食べるという行動をしてきた石神さんは、その料理の中に何が入っているか、塩分量はどれぐらいかなど、料理の味を見て感じる力がおのずとついていった。

高校時代からは飲食店でアルバイトをしていたが、自分が料理人になりたいと思ったことはなかったそうだ。その後の活躍は推して知るべしで、いつしか石神さんは「神の舌を持つ男」と呼ばれるようになっていた。

飲食店のプロデュースやコンサルティングをやる中で、2004年、旅行先のシンガポールでとある食べ物と運命的な出合いをする。「麻辣湯」である。

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