子宮頸がんで逝去、医師で母の彼女が遺した思い 娘を持つすべての女性に伝えたい「大切なこと」

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「2023年秋、妻は母校である滋賀医大の学園祭でも、HPVワクチンの重要性について話しました」と河原さん。

「本当にたくさんの人たちが聞きに来てくださって、講演後には妻と写真を撮ろうと長蛇の列ができたほど。妻の話やブログ、この記事によって、1人でも多くの女性がHPVワクチンを正しく知り、ご自身の命を守ることができるといいなと思います」

滋賀医大で話す居原田さん(写真:河原さん提供)
講演後に学生と写真を撮る居原田さん(写真:河原さん提供)

9月中に接種しないと間に合わない

子宮頸がんの原因であるHPVへの感染を防ぐことができるHPVワクチンが日本で定期接種になったのは、2013年4月。ところが、不正確な報道などにより、2013年6月から2022年3月まで積極的勧奨が差し控えられ、多くの女性たちがHPVワクチンを接種する機会を失った。

そのため、厚生労働省は2025年3月まで、無償での「キャッチアップ接種」を行っている。

対象者は、1997年度〜2007年度生まれ(誕生日が1997年4月2日〜2008年4月1日)で、まだHPVワクチンを接種していない女性。HPVワクチンは間隔を空けて3回の接種が必要なため、9月中に1回目を接種しないと、今年度中に完了できない計算になる。

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