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今年7月5日に東京・秋葉原で開かれた医学系シンポジウム「mRNAワクチン5年の歩みと今後の展望~成果と課題を科学的に検証する」は、新型コロナワクチンの接種を推奨した医師と、慎重な態度をとった医師、学者らが立場を超えて議論を展開した。
コロナのパンデミックが起こって足かけ6年、ようやく「パンドラの箱」が開き、重い副反応を「科学的に検証」する場が医学界に設けられたわけだが、裏を返せば、「絶対に推奨」と、「徹底的に反対」の極論による不毛な論争が、それほど長く展開されてきたともいえる。
シンポジウムのパネリストの一人は、こう証言する。
「ワクチン接種の是非は、疫学的な有効性や安全性だけでなく、対象の感染症の危険度や、かかる確率、接種を受ける人の基礎疾患の有無、身体的な条件などさまざまな視点から論じなくてはなりません。ワクチンの適用は人によって変わり、賛成と反対に単純化できません。加えて、新型コロナウイルスは次々と変異し、mRNAワクチンの感染予防の効果は消えました。少なくともオミクロン株(2021年11月24日南アフリカで検出)以降、接種しても感染するのでワクチンパスポート(予防接種済証)は無意味でした。その一方で、高齢者や基礎疾患のある方にとっては、重症化を抑える意味で、いまもワクチンは有効なのです。このようなメリットとデメリットが入り組んだ状況を直視せず、絶対に賛成、徹底的に反対の極論が燃え盛った。メディアも、あの水掛け論をあおりましたよね」
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