再結成「オアシス」チケット価格暴騰問題の真犯人 需要で変動「ダイナミック・プライシング」とは

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イギリスの規制当局である競争・市場庁は9月5日、チケットマスターのこの売り方への対応について、いわゆる 「ダイナミック・プライシング がどのように使われたかも含めて」調査を開始すると発表した。

オアシスでさえ、そのシステムを引き合いに出した。今週、ライブの日程をさらに2日間を追加することを発表し、これで合計19日間の日程となったが、オアシスは「ダイナミック・プライシングが使用されることを認識していた時期はなかった」としながらも、マネージャーとプロモーターは 「ダイナミック・プライシングによるチケッティングを含め、ファンにとって公平な体験となるような積極的なチケット販売戦略」に合意したと付け加えた。

「セール中に価格は変更していない」

チケットマスターはこのニュースについてほとんど沈黙を守っている。しかし、ニューヨーク・タイムズ紙の質問に対し、同社はオアシスの販売にダイナミック・プライシングが関係していると説明。少なくとも消費者がこの言葉を一般的に理解しているように、複雑なコンピューター化されたシステムにより、需要に対応して常に微細な価格変更が行われる。

「チケットマスターは価格を設定しておらず、アルゴリズムによる高騰価格設定技術も持っていないし、提供していない」と同社は声明で述べた。「さらに、チケットマスターはこのセール中に価格を変更していない。価格は売り出される前から設定されていた」。

しかし、予想よりもはるかに高い金額を支払うことになったファンにとっては、この違いは腹が立つもんだったかもしれない。さらに混乱させたのは、チケットマスターが価格の高いチケットを 「需要の高い席」と表示していたことに多くのファンが気づいたことだ。

ある意味で、これらの席の高騰は、チケットマスターが「プラチナ」価格と呼ぶ、需要によって価格がダイナミック変動するものに似ているように思えた。

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