再結成「オアシス」チケット価格暴騰問題の真犯人 需要で変動「ダイナミック・プライシング」とは
90年代ブリットポップ・チャートを席巻したオアシスの復活は、この夏音楽界で最も大きな話題の1つとなった。
しかし、この騒ぎで多くのファンは、ネットで販売されたチケットの価格は必ずしも期待通りではない(そしてたいてい値上がりする)という、もどかしい気まぐれさを思い知らされることになった。
当初の価格の2倍以上に釣り上がった
8月末、最初の公演が発売された後、怒ったオアシスファンがSNSに投稿し、148イギリスポンド(約2万8000円)と宣伝されていたチケットの多くが、支払いに行くまでに倍以上の355ポンド(約6万6000円)に値上がりしてしまったと訴えた。
オアシスは非難を浴び、イギリスではーー長い間対立していたグループのリーダー、リアムとノエル・ギャラガーの和解が一面を飾るニュースとなったがーー政治家たちが容易にその原因について言及をした。
キア・スターマー首相は9月4日の議会で、この騒動について質問され、「おそらく国民の約半数が週末にチケットを求めて列を作っていただろう」と言及。「しかし、値上げと聞くと気が滅入る」。
コンサートのチケット販売に関する騒動としては、約2年前にテイラー・スウィフトのファンが(そしてボットが)チケットマスターのサイトをダウンさせて以来のことだ。オアシスのファンとメディアは、需要の変動によってチケット代が当初の価格よりも大幅に高騰し、消費者にほとんど、あるいはまったく警告を発しないこともしばしばある「ダイナミック・プライシング」に原因があると指摘した。