「やばい」以外の"自分の言葉"で「推し」を語るコツ 自分の「好き」を言語化するために重要なことは

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パソコンを使う女性
推しの素晴らしさの言語化することは、自分自身を見つめることにもつながります(写真:Fast&Slow / PIXTA)
アイドルや声優、バンド、YouTuber。アニメや漫画、本、舞台……。人によって「推し」の対象はさまざまですが、「推しについて誰かに語りたい!」「推しの魅力をみんなに知ってほしい!」と思う気持ちは同じ。しかし、いざ語ろうと思っても「やばい!」という言葉しかでてこない、という人も多いのでは。
そこで自身もアイドルと宝塚が「推し」だという書評家・三宅香帆さんの著書『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』から一部を抜粋・再編集し、「推し語り」のコツを3回にわたってご紹介。初回の本記事では「推しを語る前の準備」についてです。

なんのために「推し」を言語化するの?

「推しの素晴らしさを伝える文章」を書こう……!

そう気合を入れて、ファンレターを書くための便箋を買ってみたり、SNSアカウントを増やしてみたり、ブログを開設してみたりしたはいいけれど。そのあと、あなたはなにをしますか?

「よし、最近めちゃくちゃよかったライブの感想を書くぞ」と思ったとします。

なにから書こうか? うっ、書くことが思いつかない。「よかった」しか言葉がでてこない。

じゃあ、セットリストの素晴らしさを書く? すごく聴きたかった曲が聴けたことについて? あ、それともMCのよさ? 推しの衣装について? ああ、なにから書こう。

というか、あのライブの一番よかったところってどこなんだろう?

私は「推しの素晴らしさを言語化しようとしても、語彙力がなくて、いい言葉が思い浮かびません」と相談されることがたまにあります。

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