「東出昌大の再婚」叩きまくる人への強烈な違和感 "失敗した人"はいつまで叩かれ続けるのか

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それでも現在、シングルマザーとして子育てに奮闘している人や夫の浮気に苦しんでいる人などは文句のひとつも言いたくなるかものしれません。しかし、そうではない人が“勝手な共感力”を発揮して関係性のない人を叩くことに現代社会の生きづらさを感じてしまいます。

これは東出さんと杏さんたちだけのケースではなく、一般の男女に浮気や不倫、離婚や再婚などがあった場合も同様。たとえば、友人グループが本人の真意に関係なく、「かわいそうだよね」「あの元旦那はありえない」などと勝手な共感力を発揮するケースをしばしば聞きますが、はたして当事者はそれを望んでいるのか。

また、その勝手な共感力を発揮させないためには、当事者自ら「幸せ」や「充実」を発信していかなければいけないことも、生きづらさを感じる理由の1つでしょう。

東出昌大
妻となった「花林さん」は、東出の役者の後輩として、たびたびYouTubeにも登場していた(画像:東出昌大 公式YouTubeより)

「できすぎ」「嘘くさい」という印象

東出さんが叩かれやすい理由は、過去の不倫や語りすぎてしまうことだけではありません。

有名人に限らず、誰かを叩く材料としてのベースになりやすいのが、外見と経歴。この2つが優れている人は、何らかの失敗をしたとき、過剰に叩かれやすい傾向があります。

その点、東出さんは189㎝の長身モデルとしてパリ・コレクションなどに出演したほか、「イケメン俳優」として数々のメジャー作品に出演。なかでも杏さんと共演した「ごちそうさん」(NHK)では若手俳優の誰もが目指す朝ドラヒロインの相手役を務め、それ以降は多くの主演作やCM出演を重ねてきました。

特に杏さんとの結婚後は好感度が大きく上がり、芸能界の最高峰に君臨していたと言っていいでしょう。

スタイルや顔のよさから、モデルや俳優のトップとしての活躍、人気女優との結婚、さらに言えば、若手女優との不倫まで。いずれも多くの一般人が「一生自分には縁がない」と感じる多くのものを持っていたことが、「これくらい叩いてもいい」「まだまだ叩いてもいい」という免罪符のようになっています。

また、かつて何度か取材した者として東出さんの人柄に触れるうえで欠かせないのが、日本文化への興味関心。剣道の有段者であるほか、歴史、将棋、落語などを好み、とことん掘り下げる人柄で知られていました。

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