〈過熱する争奪戦〉世界的な「抹茶ブーム」で、茶葉の価格に異変! 「お~いお茶」や「綾鷹」が相次いで値上げ⋯日本茶の行く末はどうなる?
日本人にはなじみ深い緑茶に、かつてない“異変”が起きている。
「大変申し訳ないですけれども、消費者の方々にご負担をいただいて、価格を改定させてもらわざるをえない」――。2025年12月上旬に行われた伊藤園の第2四半期決算説明会で、本庄大介社長は苦渋の表情でそう語った。
決算発表から数日後、伊藤園は、看板ブランド「お~いお茶」を中心とする緑茶製品を26年3月1日出荷分から値上げすると発表した。希望小売価格は、600mlのペットボトルで、現在の200円から220円に引き上げられる。
競合のコカ・コーラ ボトラーズジャパンも緑茶の「綾鷹」ブランドに限り、25年10月の価格改定に続いて、26年3月1日出荷分からの値上げを発表した。相次ぐ緑茶製品の値上げの背景にあるのは、空前の「抹茶ブーム」だ。
世界中で人気、抹茶の輸出量が急増
海外の有名インフルエンサーによる紹介や、健康志向の高まりを受け、日本の抹茶が世界中で人気を博している。
日本茶輸出促進協議会によると、日本茶の輸出量は近年増加傾向にあったものの、25年に入って一段と増えた。同年1~11月までの抹茶を中心とする粉末状の茶の輸出量は約7800トンで、前年同期比で1.7倍に増加するなど、すでに24年の年間輸出量を上回っている。
茶の輸出全体に占める抹茶など粉末状の茶の割合も、24年に58%だったのが、25年は69%と10ポイント以上増えている。
そんな「抹茶ブーム」の裏側で、原料となる茶葉の生産地で異常事態が起きている。
茶葉は、収穫時期によって品質や用途が異なり、摘み取りが早い順に「一番茶(新茶)」「二番茶」「三番茶」「四番茶」「秋冬番茶」などと呼ばれ、価格も異なる。品質面では新茶が一番いいとされ、一番茶は抹茶に使用されることが多く、主にペットボトル飲料の原料やリーフ製品に使われるのは、二番茶以降が一般的だ。



















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