2枚目の写真は、としまえん(東京都・2020年閉園)のカルーセルエルドラド。ドイツの機械技師ヒューゴ・ハッセ氏が1907年に製作したメリーゴーランドで、アールヌーヴォー様式の装飾が目を引く。
「ヨーロッパ各地を巡回したあとアメリカに渡り、その後としまえんに買い取られて閉園まで稼働していました。いまは解体されて倉庫で大切に保管されているそうです」(mikkoさん)
メリーゴーランド一つとっても、これだけ個性的で、調べれば新しい発見がある。mikkoさんのいう「遊園地は大人になってからが面白い」の一端がわかった気がした。
「メリーゴーランドは当たり前に遊園地にあるものなので、私たちがその魅力に気づいたのも割と最近なんです。萌木の村(山梨県)のメリーゴーランドが大人の雰囲気で素敵だなと思ったのをきっかけに、各地のメリーゴーランドにも注目するようになりました。どのメリーゴーランドも個性的だったり、意外な歴史があったりして魅力的なんですよね」(milfordさん)
ミニトレインや屋内ライドにも夢中
2人はメリーゴーランドだけでなく、施設内をゆっくり走るアトラクション「屋内ライド」や「ミニトレイン」も大好きだという。
「屋内ライドは、360度どこを見てもつくり込まれていて、屋内だから世界観に浸りやすい。メルヘンやホラー、シューティングなど、ジャンルもさまざまで楽しいですよ」(mikkoさん)
その1つが、日本最古の遊園地、浅草花やしき(東京都)のスリラーカーだ。1951年から稼働しており、歴史があることで有名な同園のローラーコースターより「2年も先輩」なのだという。
「ミニトレインはその名のとおり、園内を走る小さな鉄道です。歩くことに気を取られず、周りの風景をゆっくり楽しめるのがいいんです」(mikkoさん)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら