
1回目:20周年の「ルルとララ」、人気作家あんびるやすこさん「親が買い渋るものより、親子で買いたくなる児童書を」。シニアにもおすすめの理由
2回目:累計380万部、20年続く児童書「なんでも魔女商会」「ルルとララ」ができるまで。子どもたちを夢中にさせる児童書とは?
3回目:児童書ベストセラー作家が語る「苦手があるのは、伸びしろがあるということ」、親の小言より読書のススメ。「なんでも魔女商会」おすすめ4冊
ちょっと疲れ気味の20代が読みたくなる続編
私の手がけたシリーズに「ルルとララ」という作品があって、これはちょうど絵本から児童書へ移行する時期に読む本として制作したものです。小学生の女の子が、お菓子作りを通して苦手を克服したり、森の動物たちの悩みを解決してあげたりするお話です。
このルルとララが大人になって、お菓子屋さんに代わってスナックを開いたらどうなるかなと思ったことがあります。読者が成長して一般書なども読むようになって、人生の中で酸いも甘いも体験するようになった頃、ちょっと疲れ気味の20代になったときに、「ルルとララ」のスナックの本があったらおもしろいでしょう?
ルルは優しくて癒やしてくれるっていう感じの女の子なんですが、ちょっとのんびりしたところがあるんです。だから大人になってもなかなか自分の気持ちをはっきり主張できなくて、まだ結婚はしていないんです。
ララは積極的な生き方をしていて、自分の主張を繰り広げることが自立と感じている子。でも時々、壁にぶつかってしまう。だからもう結婚して子どもも産んだけれど、離婚して出戻ってきている設定です。

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