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ライフ #獣医病理医からみた「動物の話」

絶滅危惧「ツシマヤマネコ」人のせいで犠牲の悲劇 ロードキルは単なる「不幸な交通事故」ではない

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  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者

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ツシマヤマネコの「つつじ(メス)」(写真:環境省対馬野生生物保護センター提供)
飼っている動物が病気になったら、動物病院に連れて行きますよね。動物病院には外科、内科、眼科など、さまざまな専門領域の獣医師がいますが、獣医病理医という獣医師がいることを知っていますか?
この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。

人間と野生動物の距離が近い

車を運転したことがある方であれば、これまでにきっと一度は、道路上で交通事故に遭った動物たちの姿を目にしたことがあるのではないでしょうか。

道路管理者(道路法の規定によって、安全かつ円滑な交通の確保を図るために道路を管理する)によって回収されるまでの間、何度も車両に踏みつけられ、見るも無残な状態で横たわっている――それは車を運転していれば一瞬のことですが、しばらく心に痛みが残る悲しい光景です。

日本は国土に豊かな森林が広がっており、多種多様な野生動物が生息しています。しかし、例えば山が切り開かれて道路ができた結果、人間と野生動物の距離は近くなり、さまざまな軋轢も生じます。動物の交通事故死は、そんな人間と動物の軋轢の1つのケースです。

【写真7枚】絶滅危惧種「ツシマヤマネコ」の特徴がわかる写真と、ロードキルの実態、対策について紹介。

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