*鈴木氏による「存在承認」に関する記事を5回シリーズでお届けしています。本記事は5回目です。
(1回目)部下のやる気アップに「ほめる」より大事な一言
(2回目)「話を聞いてもらえない」職場が陥る負の連鎖
(3回目)お互いに「承認し合う」職場はなぜ「幸せ」なのか
(4回目)「人を動かす力」ない上司は信頼失墜の厳しい現実
これまでの記事でも述べてきたように、アクノレッジメントとは「相手がそこにいるということに気がついている、それを伝えること」、つまり、存在を承認することです。
では、人はどのようなときに自分の存在が承認されたと感じるのか。大きく、シンプルに、集約した形で言えば、「この人は自分のために、時間をとってくれた」、そう感じるときに人は自分の存在を承認してくれたと感じます。
当たり前ですが、だれにとっても1日は24時間で限りがあります。その時間をどれだけ自分に割いてくれているのか。自分のために時間を割いてくれた分だけ、「この人は自分の存在に確かに価値を置いてくれた」と思います。
相手のための行動は気持ちが伝わる
この「自分のために時間をとってくれた」というのは、さまざまな行動によって表現されます。
たとえば、出張に行った人がお土産を買ってきてくれたとき。お土産自体がうれしいというのもありますが、出張時の忙しいなか、この人は明らかに「時間をとってお土産を買いに行ってくれた」ということがメッセージとして伝わってきます。


















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