一般的なパソコンと比較すれば少ない容量だが、microSDカードスロットが搭載されているため、容量を追加して写真などを保存しておくこともできる。またUSBも2機ついているため、片方に小型のUSBメモリを差し込む、と言う使い方もできる。
インターフェイスも標準的
11.6インチサイズかつ、ベゼルが狭いディスプレイを採用し、本体をコンパクトに仕上げているEeeBook X205TA。そのためキーボードのサイズも小さくまとめられている。
キートップは小さめながら独立しており、そこまでせせこましい印象はなかった。とはいえ、タッチも特筆すべきものではなく、可もなく不可もなく、という評価だ。
「スマートフォンのような快適さ」をうたうトラックパッドもなかなか快適だ。ASUSのドライバソフトによって、2本指、3本指のジェスチャーが利用でき、これらの動作もMacのトラックパッドのそれと親和性が高いといえる。
ただ、Macユーザーの性か、誤って右クリックを連発してしまう癖がどうしてもなおっていない。
トラックパッドの下端部は、左クリック、右クリックを場所で区別でき、その境目にも線が引かれているが、つい右手の人差し指でマウスをポイントし、そのまま右手の親指でクリックすると、ちょうど右クリックと認知されてしまう。
ドライバソフトで左右クリックを入れ替えることができるため、筆者はそのように設定して解決した。
ディスプレイは「難あり」
ファンレス構造のMacとしては、Atomよりも強力なCore Mプロセッサを搭載したMacBookが存在する。価格が5倍のマシンと比較すべきではないが、MacBookと比較した際の圧倒的な差はディスプレイだった。
Appleが搭載するRetinaディスプレイは、スマートフォンもノートPCもデスクトップPCでも、高精細で広い視野角を実現し、どこから見ても鮮やかな発色を楽しむ事ができる。
しかしEeeBook X205TAのディスプレイは、正面から見れば鮮やかさは十分感じられるが、ディスプレイ面が少しでも、視線の垂直から外れると、白っぽくなってしまう。
筆者の用途としても自主対での利用が多いだけに、デスクの上でも膝の上でも、ポジションをていねいに調節しなければならない点は、ややストレスを感じた。角度が悪いと、ブラウザなどに表示されている文字は、きわめて薄いグレーで表示されているようになってしまう。
ディスプレイの解像度は1366×768ピクセルのWXGAサイズで、Retinaディスプレイなどの高精細表示と比較してもともとの文字の視認性も悪い、文字を快適に読むためには、正しい角度で画面を見ることがコツだと感じた。
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