スマートフォンを新調すると、多くの人が次に探すのがケース。米国に住んでいる筆者はオンラインの通販でしか物色する場がないが、日本では家電量販店や、スマートフォンのアクセサリ専門ショップでは、壁一面にさまざまなケースが展示されている。このあたりは、ケータイの時代から培ってきた「モバイルライフ」が根付いている日本が持つ、文化的な優位性といえるだろう。
スマートフォンのケースの値段も、ピンからキリまでいろいろある。たとえば、プラスチックやシリコン製の、特にデザインが施されていない物は、安ければ500円で売っている。一方、本革や木製なども登場しており、1万円に届こうかというこだわりの逸品の人気も根強い。
日本発!高級iPhoneケースブランド
そんなケース市場において、日本から世界を狙おうとしているiPhoneケースブランドが「SQUAIR」だ。
岐阜に本社を置き、これまでファッション製品などを手がけてきた株式会社DAQ(後藤鉄兵社長)が立ち上げたこのブランドのiPhoneケースは、驚くほど高価だ。筆者が試したiPhone 6 Plus用のバンパー「THE DIMPLE」は、日本では税込み6万4800円、米国のアマゾンでは700ドルというお値段。ほかのケースとはかけ離れた値段が付いている。
しかしこれで驚いてはいけない。iPhone 6用のスリットが施された金属製ケース「THE SLIT」には、税込み16万2000円のプライスタグが付いている。iPhone本体よりも2倍の価格だ。なぜこの値段なのか、そしてどのような狙いがあるのだろうか。
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