SQUAIRのTHE DIMPLEは、iPhoneの本体カラーに合わせて3色用意されている。筆者は、愛用機のグレーと相性のいいブラックを選択した。
正方形の非常に立派な化粧箱を開けると、そこには金属製の精密なバンパーが浮かび上がっていた。
名前の通り、バンパーの表面にはディンプル加工が施されており、金属の表面を流線型に流れる複数のエッジが、光によって表情を変える。
驚くほど軽く、一体化するフィット感と飽きない手触り
箱から取り出してみると、金属製にもかかわらず、驚くほど軽いことがわかる。17gという重さは、金属製の中では断トツに軽く、ほかの素材のケースと比較しても、なかなかない軽さだ。
素材は日本で開発されたアルミニウム合金「超々ジュラルミンA7075」。軽くて硬い素材だ。この素材だけで、グッと価格が上がる。
軽くて丈夫であることと引き替えに、薄くて小さな金属の加工は困難だ。そこを、日本が誇る高度な金属加工技術で解決し、丈夫で軽く、かつデザイン性の高いミニマルなiPhoneバンパーを作り上げたのである。
THE DIMPLEは、iPhoneを取り囲む各辺が4つの独立したパーツになっている。iPhoneに装着すると、まるでiPhoneが元々そういうデザインであったかのように、ぴったりと継ぎ目なく吸い付く。これだけ精密にも関わらず、取り付けには工具は必要なく、手で「パチン」とはめ込むだけだった。
iPhone 6 Plusから、大きくデザイン上の違和感はないが、あまりにも違和感がなさ過ぎてしまい、6万円のケースを装着しているということが周りからはわかりにくいくらいだ。しかし側面には、視覚的にも触覚的にも印象的なディンプルが表情を見せる。その質感とデザインを楽しめるバンパーといえる。
THE DIMPLEを取り付けると、幅はバンパーの厚みの分だけ、わずかに大きくなるものの、ディンプルのおかげで元のiPhone 6 Plusの側面よりも滑りにくくなり、安心して片手・両手で使えるようになった。
金属製とカーボン製のケースは電波の受信強度に影響を与える素材とされているが、筆者が使っている限りにおいては、電波が弱くなったという印象は受けなかった。
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