Win10で「アップル中心の世界観」は変わるか マイクロソフトの「覚悟」を新社長に聞く

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日本マイクロソフトの平野拓也社長は「Windows 10ではデバイス中心ではなく人の行動を中心に据えたビジネスモデルを築いていく」と語る(撮影:梅谷秀司)
7月1日付で日本マイクロソフト社長に就任した平野拓也氏に、Windows 10への意気込み、社長就任後に変革したことなどを聞いた。

 

――7月に入ってマイクロソフトは、旧ノキア部門の大規模なリストラ計画を明らかにしました。これによって四半期としては最大規模の赤字を計上するわけですが、顧客企業からは心配する声も上がっているのでは?

あまりそうした声を聞くことはありません。幸か不幸か、日本ではWindows Phoneの「Lumia(ルミア)」を販売していないので、ノキアについての質問さえ出てこないというところがあります。

――今後は、ユニバーサルプラットフォームであるWindows 10によってモバイル強化も進めていくことになります。その方針はノキアのリストラがあっても変わりませんか。

Windows 10では、OSがデバイスの垣根を超える

変わりないですね。Windows Phoneの自社ハードであるLumiaは、日本では出していませんが、すでにサードパーティの会社の取り組みは始まっています。ですから、その関心どころという点では、逆にものすごく高まっていると思います。

なぜかといえば、今度のWindows 10では、OSがデバイスの垣根を超えたユニバーサルプラットホームになります。PCで1回アプリケーションをつくってしまえば、あとはWindows PhoneであってもXboxであっても、そのまま使えるという点が、他社にはまったくない強さになります。投資効果も高い。企業向けのサービスという点でも圧倒的な強みがある。そういった意味では、今、いろいろな会社から問い合せ、引き合いがものすごい勢いで上がってきています。

――iOSアプリやアンドロイドアプリをWindowsに対応させるのが簡便になっている点が売りですね。

そうです。マイグレーションが非常に簡潔にできるようになっています。そこは今回のWindows 10の重要なプッシュポイントになってくると思います。

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