「やる気ない人」動かす"ニンジン"のぶら下げ方 松丸亮吾は「1日3時間の勉強」で東大に進学

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

3時間勉強すれば、あとはいくらゲームをやっても文句を言われないのですから、「馬の目の前にニンジンをぶら下げている状態」。

この母親の策略にまんまとハマった松丸さんは、大好きな謎解きゲームをやりたいために、毎日、3時間の勉強を実行。もともと物覚えがよかったこともあって、成績はグングン上がったのだそうです。

高校2年生の冬に亡くなった母の日記

勉強嫌いだった松丸さんが、東大に合格することができたのには、もう1つ、やる気となった出来事がありました。

それは、お母さんが亡くなったこと。

一流は何を考えているのか その他大勢から抜きん出て、圧倒的な結果を生み出す「唯一無二の思考」
『一流は何を考えているのか その他大勢から抜きん出て、圧倒的な結果を生み出す「唯一無二の思考」』(Gakken)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「勉強を3時間やったら、いくらでもゲームをしていいわよ」と、松丸さんのやる気を引き出したお母さんは、松丸さんが高校2年生の冬に亡くなってしまいます。

その遺品を整理しているときのこと。松丸さんは、お母さんが残した日記のなかに、次のようなひと言を見つけてショックを受けたのです。

「亮吾が東大に受かるところが見てみたい」

お母さんは、小学生のときの松丸さんの宣言を覚えていて、楽しみにしていたのです。このひと言を見つけたことが、松丸さんにとっては、本格的に「東大に行こう」と決心するきっかけになりました。

結果、冬の学力テストでは、校内全体300人中298位だった順位が、春に猛勉強し、次の全校テストでは、校内順位が7位にまで上がったのです。

人間、本気でやる気になると、とんでもない力が出るもの。おかげで東大に合格した松丸さん。世に出るきっかけになったのは、「東大の謎解き超人」という称号でした。

お母さんが残してくれた日記にあったひと言が、現在の松丸さんをつくったのです。

ポイント:人に動いてもらう最もよい方法は、ご褒美をエサにすること
西沢 泰生 作家・ライター・出版プロデューサー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしざわ やすお / Yasuo Nishizawa

学生時代に「アタック25」「クイズタイムショック」などのクイズ番組に出演し優勝。「第10回アメリカ横断ウルトラクイズ」ではニューヨークまで進み準優勝を果たす。就職後は、約20年間、社内報の編集を担当。その間、社長秘書も兼任。2012年『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(アスコム)で著者デビュー。現在は作家として独立。主な著書に『夜、眠る前に読むと心が「ほっ」とする50の物語』『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』(三笠書房)、『コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語』(PHP文庫)、『名言サプリ』(祥伝社)他。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事