子どもに「いい点取ったらご褒美」はNGな深い理由 試験結果で報酬をあげる東大生の親は少ない

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西岡壱誠 東大 ドラゴン桜 
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第110回は子供の勉強の成果に対して、ゲームやスマホを買うなど、報酬を与えることの是非をお話しします。

勉強の成果に対して報酬をあげる親

『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら電子版はこちら

みなさんは、子どもの勉強の成果に対して報酬を与えることについて、どう思いますか?

例えば、「次のテストで満点が取れたら、ゲームを買ってあげる」とか、「英検3級が取れたら、スマホを買ってあげる」など、勉強の成果に対して子どもに何らかの報酬をあげる家庭は多いですよね。

そういった指導は、短期的にはとても効果があるものです。勉強のモチベーションにつながりますし、やる気も大幅にアップすることと思います。

しかし、これを続けてしまうと、うまくいかなくなることが多いのです。実際、東大生の親御さんに話を聞いてみても、そうした育て方をしている家庭はほとんどありませんでした。

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